男性主人公

「霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない」案内

  • 異能を持つ探偵少女とただ一人彼女だけを守ると決めた青年
  • 人の醜悪さと儚さを感じる事件
  • お互いを必要とする関係性

現在2巻まで刊行

1巻感想

「かみさま」になりこそねた少女藤花と、彼女の元従者で今では同居人の青年朔が霊能探偵として陰惨な事件依頼を受けていくお話。

ゴスロリ、少女、臓物と人の醜悪さと美しさ、作者綾里けいしさんのデビュー作「B.A.D.」を想起させました。現代が舞台ではありますが、残酷童話のような世界観だったかなと。好きな人にはたまらないやつですね、はい。藤花と朔の共依存のようなお互いがなくては生きていけない関係性も、とても好み。一見、朔の方は藤花に振り回されてる普通の人っぽいですが、彼女を必要として手を掴んで離さないのは朔の方だったりするとか、すばらしい。

藤花は朔と二人っきりの時は、少しズレてる可愛い少女。食べ物に関してはお出かけしたり、朔に甘えまくってるのが可愛かったです。それだけに人を助けたいと思い探偵として行動するも、その能力が血筋がなかなかそれをよしとはしてくれないのは切ない。

できれば今後の二人の話も読みたいなと思いました。思いっきり幸せバカップルしてるのがいいなぁ(ただの願望)

!以下ネタバレ注意!

2巻感想

藤咲から逃避行の旅に出た藤花と朔。今回は未来視の異能をもつ「永瀬」に関わることになった二人、愛と地獄の2巻。

桜の次は、雪。

逃亡すぐ他の家から接触される2人に「ああ、運命から逃れられないなぁ」がまず最初にきました。想いの通じ合った2人のラブラブと事件の落差がすごい。思いっきりバカップルしてる姿を見られて嬉しいです。積極的な朔とタジタジしつつ甘える藤花の素晴らしさよ。2人だけの世界だったらいいのにとか、共依存の極地じゃないですか、最高。ずっとその幸せを眺めたくて停滞していたい気持ちと、進んでいく悲劇に惹きこまれていく気持ちのせめぎ合いがエグい……。

今回出てきた未知留は、藤花と真逆の白い少女ですね。黒と白、絶対に相容れない存在。どうしようもなく歪んでしまった少女が抱いた強い愛に、おぞましさと美しさを感じました。人間の醜悪さ、狂気的な人物たちに振り回される辛さはありますが、やはりどこまでも美しい物語なんですよね。

続きも読みたいです。

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