女性主人公

「虐げられた追放王女は、転生した伝説の魔女でした」案内

  • 精神的おねショタ!
  • 伝説の魔女だからといって、万能ではない
  • 人を超越した存在の孤独
  • 主従の絆と愛

現在2巻まで刊行

1巻感想

かつて伝説の魔女だった王女クラウディア、彼女に拾われた黒曜石のような瞳を持つ少年ノア。すぐお眠になる女の子と、献身的に支える男の子の絆のファンタジー。

よかった!精神的オネショタじゃないですか、しかも主従の絆の物語とか大好きなんですけれども(テンション高)主人公王女クラウディアは6歳、少年ノアは9歳。実年齢はノアの方が上なんですが、クラウディアは16歳まで生きた前世を思い出すので精神的にはお姉さんなんですよね。お姉さんから可愛いと言われることを嫌がっていじけてしまう少年の可愛らしさよ。振り回されながらも、彼女を守れる存在になりたいと必死になるノアがよかった。

物語としても面白かったです。ノアの成長はもちろんとして、崇拝されるほどの強い力を持つ魔女だったクラウディアが色々な人と6歳の子どもとして関わっていく中で、彼女自身も成長していくお話なのかなと。クラウディアのあざとい幼児演技も可愛かった(笑)最強な強さを持ちながらも、眠くなるとか今の身体の限界など制限があってハラハラする場面もあったのがいい。力を使わせないように、クラウディアのお世話をするノアが献身的ですよね。敵対する人はいますがざまぁっぽいシーンが少なかったのも、個人的にはありがたかったですね。

メイン2人以外の登場人物も魅力的で、カールハインツと兄王子ヴィルヘルムが好き。ヴィルヘルムめっちゃいいお兄ちゃんじゃないですか、お兄ちゃんポイントすごく高かったです。

恋愛より更に深く愛と絆を描いているのがとても好みでした。続きも楽しみです。

!以下ネタバレ注意!

2巻感想

あの事件から2年が経ち、クラウディアは8歳・ノアは11歳へ成長。クラウディアの元へ、西の国クリンゲイトの王太子・ルイスとのお見合いが。クリンゲイトへ向かった2人が「眠れる美女」の呪いと戦う2巻。

クラウディアは美幼女から美少女へ、ノアは凛々しく強い美少年へ成長しつつありますね。お見合いという単語とか、クラウディアに触れようとする相手へ激高したりとか、ノアの想いが順調に育ってることが垣間見えるのも美味しかった。誰よりも強くなって主であり、最愛の相手クラウディアを守りたいと努力するノアがよかったです。守り守られな2人の関係性が本当に好き。

今回は、別の国でのお見合いという名の呪い調査で事件ものの側面が強かったかなと。犯人には意外性がありながら、クラウディアの過去である伝説の魔女へ繋がっていて、弟子たちへ苦い想いを抱えるノアとの対比にもなっていて面白かった。私は壊れてしまうほど重い愛を持った人というのに弱くてですね……彼はアーデルハイトを愛していたことは間違いなくて、でもその愛が年月を超え執着と呪いだけしか残らなくなってしまったのは切なかったなぁ。

続きも楽しみ!

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