
- 突然、義妹ができた学生生活
- 義妹は学年で一番の美少女同級生
- 自称陰キャ包容力と優しさ抜群の主人公
- 甘え下手なヒロインの変化
現在5巻まで刊行
1巻感想
私もしょうゆ派です。
親の再婚によって、同級生なのに義理の兄妹になった悠太と沙季のお話。
面白かったー! 義妹ができたというよりは、同い年の女子と同居することになったという感じですね。 二人ともが優しい良い子だからこそ、 一見ドライに見えるあの価値観になっていたんだろうなぁと思うと 少し切なくもあり……。
悠太には本当に高校生なのかと思うほどの包容力と気遣いを、沙季には大人になり切れない年齢ゆえ葛藤と健気さとを感じました。 変わり始めた二人の関係がどうなっていくのか楽しみです。
2巻感想
それは認識のすり合わせができない感情だよなぁ。
親の再婚で義兄妹になり、いい距離感で過ごしていた二人。今回は夏休み前のテスト結果によって義妹沙季から、ある頼み事をされ始まる2巻。
二人とも律儀すぎて、無限ギブアンドテイク状態(笑)優しい歩みよりで出来ている二人の関係性が心地よかったです。
踏み込みすぎないよう細心の注意をしながらも、相手のために解決策を考え続けるとか、悠太の優しさが素晴らしい。
一方、沙季は読売先輩の存在にモヤモヤしたりと、気持ちを持て余してきてる感じかな。迂遠な表現をする小説の登場人物が理解できなかったのに、自分がまさにその状態になってしまうとは。最後のかなり大胆なチャレンジに驚きました。前回もそうだけど、追いつめられると突拍子もない行動するところに沙季の高校生らしさというか青さを感じますね。二人の今後がどうなっていくのか、続きも楽しみです。
3巻感想
悠太と同じ書店でアルバイトを始めた沙季。そして義兄妹になってから迎える初めての夏休み。価値観のすり合わせを大切に絶妙な距離感を保っていた中で、悠太が一歩踏み出す3巻。
今回は2巻と冒頭の日記から沙季の強くなる悠太への恋心を読者は知った上で語られる物語が、もうすごくよくて……。しかもほぼ悠太視点なんですよね。アルバイトで読売先輩とも接するようになったからこそ膨らんでしまう嫉妬心の誤魔化方とか、自分にも言い聞かせてるんだろうなという沙季の健気さ満点で可愛かったです。
プール遊びもよかった。今までの距離感に一歩踏み込んだからには、2人の関係も変化するんだろうなとは思ってたけど、そうなるとは!という着地でした。あくまで穏やかに両片想いな義兄妹のすれ違いが描かれていくのが、この2人らしくて好き。そして、明かされたタイトルの意味も凄かった!その関係性の名づけがシンプルなはずの恋心を複雑にしていくんですね、そういう展開すごい好みなんですけれども。あと丸くんの恋の行方も気になります。
続きも読みます。
2巻感想
悠太が想いを自覚し、けれども沙季が「兄さん」という呼び方によって兄妹という一線を引いてしまった前回。お互いに好意へ蓋をしたまま、別々のコミュニティと交流を始めた2人の日々な4巻。
表紙、表紙すごい……。兄妹を超え異性として相手を好きになってしまったから、ようやく幸せになれた父・母のためにも、この想いには蓋をしなくてはいけない。決別したわけではなくそっと離れる2人。それぞれの視点で描かれる日々は、穏やかなのに相手への溢れる想いに満ちていて、その切なさに胸が苦しくなりました。
もっと拗れてくのかな、辛いなぁと思っていたら、あの展開!悠太のカッコよさに、心の中でスタンディングオベーション状態でした。素晴らしい。それに応えた沙季もよかった。悩んだ後には、すり合わせ。これこそこの2人らしさですよね。
2人の関係としては大きな前進になりましたが、今後どうなるのか続きが楽しみです。