『恋人全員を幸せにする話』案内

全ての女性に優しくという信念を持つ男子高生逆水不動が、お嬢様の遙華と幼馴染のリサから告白され、悩んだ末に出した結論は……三人で付き合うことだった！

ぶっ飛んでるわー(笑)負けヒロインゼロに惹かれて読みました。とにかく女の子に幸せになってほしいんだ。主人公のおかしさ含めコメディ要素が強くて楽しかったです。

お嬢様ヒロイン遙華が色々と残念ポンコツさんで好きですね。初めての友達に嬉しそうな遙華が可愛くて。ライバル視してたはずのリサが絆されちゃうのもわかる。見た目は完璧美少女なのに、不動が絡むと変態コメディキャラ（本人は本気）になっちゃうリサも面白かったです。なにより一番おかしいのは主人公不動ですね。女性博愛主義者な彼が、遙華に対して特別な女の子としての想いを自覚していくのもよかった。リサと遙華の友情もよい、女の子の仲良しよい。

全ての女性を幸せにするのに全力な不動と女の子たちの全員幸せラブコメ。今回は無事遥華とリサ2人と円満に交際を始めたが、幼なじみリサに生徒会の広報活動という仕事が加わって、不動は女の子の幸せを守れるのかという2巻。

不動のズレまくっている言動とそれにツッコミを入れる周りのコメディが、やっぱり楽しいですね。遥華の家事を頑張ってる姿も、それに対応する不動も面白かったです。床が濡れてて滑るから、足をつけないように移動するってなに(笑)

1巻が遥華メインだったので、2巻ではリサがメイン。不動が関わると暴走しがちエッチ発言しがちだけど、とにかく【完璧】で自分でも完璧でいることにこだわっていた理由がわかりました。昔から一緒にいる幼なじみで、不動が大好きだからこそ幻滅されたくないという乙女な可愛らしさがありましたね。

不動とリサと過去の遺恨がありそうなレイが、今後どうなるのか気になります。