女性主人公

「千夜宮ハレムのとりかえ書記姫」案内

  • 弟と入れ替わり書記官に
  • ハレムがあるアラビアンな世界観
  • 本が大好き、強い主人公
  • 主人公を男だとしても、ほぼプロポーズする青年

感想

ハレムの女奴隷となった知識欲が強い少女アナスタシア、彼女の弟の上司ノスマン大公。アナスタシアは弟アクセレイとして、書記官の仕事と陰謀に巻き込まれていくアラビアンファンタジー。

男女入れ替わりものが大好きでして、今回は弟との入れ替わりですね。ハレムに行った途端に入れ替わり生活が始まるので、ハレム描写はそんなに多くなく、ノスマン大公と信頼関係を築いていくのがメインでした。面白かったです。

入れ替わり自体にも生死がかかっているので、基本シリアスなんですが、ノスマン大公の男に恋してしまった戸惑いと妙に理解を示すアナスタシアのやり取りがコミカルで好き!男だと思ってる段階で、ずっと傍にいてほしい的なプロポーズをかましてるからね。たとえ書記官としてでも、それはもうプロポーズよ(え)

主人公アナスタシアの精神的な強さが印象的。どんな辛い状況でも、冷静に突き進み続ける彼女を見ているのは爽快でした。ノスマン大公は、最初冷たい腹黒タイプな人なのかなと思ってましたが、アナスタシアに振り回され絆され、アナスタシア大好き青年になってたのよかったです。公私ともに彼女がいないともう成り立たなそうなのがいい。

大宰相イドリースも「不快だ」が口癖のなかなか面白い人だったので、彼メインのお話も読んでみたいなと思いました。

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